書初め。らっきょ筆。

子供の書き初めの練習に便乗して書き初めをやりました。

中学では書き初めをやった記憶がありませんので、約30年ぶりの書き初めです。
深い友情と書いたのは中学生だったか6年生だったか。。。
いずれにしても約30年ぶりです。

美しい心は3年生の次男のお題です。お題?お手本?まあいいや。

平仮名は難しいです。もうちょっとイケると思ったのですが後半墨をケチって失敗しました(*_*)

この書き初めの時にだけ使用するぶっとい筆を、私が小学3年生の時の担任の先生は
『らっきょ筆』
と呼んでいました(・∀・)

懐かしく思い息子たちに聞いてみましたが、息子の学校ではその様には呼ばないらしいです。
らっきょ筆が正式な呼び名ではなかったからなのかもしれませんが、らっきょ筆という響きが何とも懐かしく、久々に半紙に向かい書きたくなりました。小川先生元気かなぁ。
しかしひとまず私のノスタルジーは置いておき、まずは子供達の練習です。

その通称らっきょ筆を持って長男→二男の順にコーチング。

両膝をついて構える、お手本は左側、らっきょ筆特有の持ち方、とめはねはらい、筆の入れ方と抜き方、筆を走らせるスピード、手首固定、墨を付ける量、周りの子の作品を汚すなよ、等を指導しました。
指導といっても書道教室に通っていたわけではありませんので小学校時代の授業を思い出して教えました。結構覚えているものです。まあまあ得意分野だったので一生懸命授業を受けていたから覚えているのかもしれません。

長男5年生、次男3年生に共通して言えるのは、あまりにも線が細い。
筆も7割くらいまでしかおろしていないので毛筆の、せっかくのらっきょ筆のスペックが活かしきれていない。迫力が全然出ていない。今時の学校の先生の指導だと思いますし利点もあると思いますが、らっきょ筆の根元まで全部おろして書かせました。
筆を根元までめいいっぱい使うんだと教えました。迫力のある太いきっちりした線が引けるようになればあとは集中して書くだけです。

2人とも半紙を前に緊張する様でした(・∀・)
実は緊張をほぐすには、『半紙は何枚でも用意されているんだ。』と思いこめば良いのです。
ですが本番当日、実際には半紙が2枚しか配られないことを知っていましたのでこの自己催眠方法は危険です。伏せました。

私が太い迫力ある字を推奨するのはなぜかと言うと、私、綾南小学校の書き初めで1回だけ金賞をとった事があるのです。その時のお題は
『明るい心』
全員分の書き初めが体育館に張り出され、私の書いた半紙の上に、金色の折紙を半分くらいに切った紙が貼ってありました。
まじか。俺のが金賞だ。
周りの作品よりいくらか太い線が遠くから見ても映えていました。誰がどの様に採点したのか分かりませんが、審査員が離れて見ることを知っていたら、これくらいはぶっとくしっかりと書くべきです。私はもちろん知りませんでしたし、近くで見るともっと上手い作品があった様に思います。
書道教室に通っている人は確かにみんな上手いです。普段習っている人達の作品にはやはりテクがあります。私の作品の方がより良い評価だった理由が、実は線の太さだけだと言うことに私は気が付きました。

俺だけらっきょ筆を活かしきれている(自画自賛)
でもねみんな、俺はただ字が太いだけなんだよ(心の声)
みんな宮澤うまいと言ってくれているので、ここは黙っていよう。。。

ある程度のテクがあれば毛筆はあとは迫力(笑)間違いなく迫力重視です。
毛筆は絵を描くようなものだと思っています。絵も細部までしっかり描きこめば中の上くらいは行くじゃないですか。
あとは自分達が各々キッチリやり込めばそれなりのレベルにまでは達するはずです(多分)
息子たちの本番が昨日でした(・∀・)
2枚書いて良い方を提出すると言う方式は30年前と変わりません。懐しいです。
大迫力の力強い字が書けているでしょうか( ̄▽ ̄)
どの様な作品が仕上がったのか持ち帰ってくる日が楽しみです。

余談ですが、瓶に墨汁を入れて書初めをするスタイルも30年前と同じで、我が家には瓶が無く、蓋つきの瓶を100均で購入し子供達に渡しました、が、次男坊はその瓶をたった1日で割って帰ってきました。他人様に被害がなく自爆。まあ、それなら良かった。
気を付けろこの破壊王め(笑)
怪我がなくて何よりです(・∀・)あ〜ぁ。

This article was written by glan-ts