徒然なるままにGLANTS第五十一段 鋏の話⑦ レイコスモス

このレイコスモスというハサミのかわいそうな話です。

実は昔やらかしています。やらかすと言っても事故を起こしたわけではありません。

私が25歳くらいの時、メーカー研磨より安い業者にメンテナンスを依頼してしまったことがあります。

しかし研磨の効果は全く無く、なんだかより悪くなって返ってきました。研磨を何度でもやり直してくれる業者だったのですが、もう1度このハサミを預けるのがちょっと怖いなと思いやめました。安かろう悪かろうという言葉がありますが、正にそれでした。

そしてメーカー研磨に出す前にもう1度やらかしてしまいました。

茅ヶ崎に刃物の研磨の達人がいらっしゃると聞き、その方に依頼しました。ノコギリの研磨をされているおじいさんで、鋏を手に取って眺めて、理容鋏だと気付くまでに30秒程かかりました。

うーん、、、、と直感で思ったのでそこでやめておけば良かったのですが、依頼してしまいました。

この刃物屋さんの研いだハサミは何気に使えるレベルではありました。が、ちょっと刃付けが粗かったので、毛の束が薄くないと毛束に食い込むというか食いついて離さない感じでしたので、ついに観念してメーカー研磨に出しました。

 

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